紛争の内容
Aさん(82歳)は、未婚で子もいないまま一人暮らしを続けてきたが、ある時脳梗塞で倒れたのをきっかけに足が不自由となり、車椅子で生活しなければならなくなった。
そんなAさんの近くに住んでいた姪Bは、Aさんの入通院や買い物の世話を引き受け、Aさんが車椅子生活となってからは仕事を辞めてまでAさんの介護に尽くしてきた。
一方、Aさんは実の姉Cとは大変に折り合いが悪く、「このまま自分が死んだ後に、自分の財産がCに流れるのは絶対に避けたい」と常々考えていた。
元気なうちに何らかの対策が取れないかと、Aさんからご相談を受けた。

交渉・調停・訴訟などの経過
Aさんのご希望を叶えるため、「全ての遺産を姪Bに相続させる」旨の遺言書(公正証書遺言)を作成することにした。
(姉Cには遺留分がないため、このような遺言書を作成しておけば、Aさんが亡くなった後にその遺産がCに行くことを完全に防げる)

本事例の結末
公証役場にて、「全ての遺産を姪Bに相続させる」旨の公正証書遺言を作成した。

本事例に学ぶこと
ご自身の希望を満たす遺言書が作成できて、Aさんは心底安心されたようでした。
また、決して遺産目当てではなく、献身的に尽くしてくれるBさんの労力が将来報われるかと思うと、こちらまで心が温かくなる案件でした。