紛争の内容
兄弟と父が相続人であり、ご兄弟のお一人から依頼を受けて、遺産分割協議を行いました。
主張についてそれほど隔たりはなく、法定相続分での分割を希望されていましたが、感情的な対立があったため、協議が進まず、弁護士にご相談となりました。

交渉・調停・訴訟などの経過
感情的な対立があったため慎重に連絡をして協議を進めたところ、相手方らは冷静に対応してくださり、早期に遺産分割協議が成立しました。

本事例の結末
分割割合に隔たりがほぼ無かったとはいえ、金額などを精査し、税務上の問題点も確認しながら慎重に進めた結果、2カ月で解決することができたのは、早期解決と言ってよいと思います。

本事例に学ぶこと
主張についてそれほど隔たりはなくとも、親族間の感情的な対立から、協議が進まないということはままあります。そのような場合に、いわゆる第三者として弁護士が冷静に交渉することで、早期の遺産分割協議の成立を実現することができます。
もちろん、弁護士が交渉する際には、感情的対立の原因などをきちんと意識し、丁寧に対応することが必要です。

弁護士 野田泰彦